| 井口 | 「 |
あの……いかがでしょうか?
」 |
| 刹奈 | 「 |
あははははは(笑)
」 |
| 井口 | 「 |
『恋の腹痛、見ちゃイヤ!イヤ!』、もうすぐ発売なんですけど(3月23日発売)読んでいただけました?
」 |
| 刹奈 | 「 |
いや、あの、すごく面白かったですよ。個人的にスカトロには興味ないんですけど、読んでいるとスカトロ好きになっちゃいそうですよね
」 |
| 井口 | 「 |
本当ですか!
」 |
| 刹奈 | 「 |
だって、井口さんの文章、切ないじゃないですか。井口さんの書いていることって、スカトロじゃないものに置き換えたら、普通の恋愛と一緒じゃないですか
」 |
| 井口 | 「 |
ああ、さすが。深いところまで読んでくださっていますね。細部まで読み込んでいただかないと、表面上は下世話な話をしているだけに、なかなかそうは言ってもらえないんですけどね
」 |
| 刹奈 | 「 |
だって、井口さん自身も書いているじゃないですか。「うんこを塗ったり食べたりする行為そのものに興味があるわけではないんだ」って
」 |
| 井口 | 「 |
そうですね。“恋愛に不器用な人間の話”として読んでもらいたかったので。結局、「どうすれば好きな異性と愛を育むことができるのか」って話だとは思うんですね
」 |
| 刹奈 | 「 |
そこでスカトロに走るのが井口さんならではだと思うんですけど(笑)。でも、相手のイヤなところや、他の人には見せない恥ずかしいところを見せてほしい、ってのは普通の恋愛でもあるじゃないですか
」 |
| 井口 | 「 |
それが恋愛の醍醐味ですよね
」 |
| 刹奈 | 「 |
だから、そういう意味では、エロマンガ家としても感化されましたけど。「このアイディアいただき!」みたいな(笑)
」 |
| 井口 | 「 |
本当ですか。エピソードで言うと、たとえばどのあたりですか?
」 |
| 刹奈 | 「 |
冒頭の「妄想小説・若林さん」とか、私、好きでしたね
」 |
| 井口 | 「 |
ああ、嬉しい。僕、個人的には、『恋の腹痛、見ちゃイヤ!イヤ!』を刹奈さんにマンガ化していただけると嬉しいなあと思っているんですけど
」 |
| 刹奈 | 「 |
ぜひしたいんですけど。でも、その場合、やっぱりモノ(=うんこ)の絵を描かなきゃいけないんですよね?
」 |
| 井口 | 「 |
いや、<蛇の大群>とか、<嵐>とか、そういう比喩で表現すればいいんじゃないですか
」 |
| 刹奈 | 「 |
あははははは(笑)
」 |
| 井口 | 「 |
女の子のお尻から<比喩>が飛び出してくる
」 |
| 刹奈 | 「 |
レディースコミックでよくある、<百合>とか<薔薇>とかね。私、これまで鬼畜系みたいなマンガも描いたことあるんですけど、モノ(=うんこ)そのものは描いたことはないんで……
」 |
| 井口 | 「 |
いいじゃないですか、やりましょうよ初チャレンジ!
」 |
| 刹奈 | 「 |
(笑)
」 |
| 井口 | 「 |
うんこそのものを描いたスカトロマンガもありますけど、でも、意外と僕はそんなにグッとこないですね。だから、むしろ<百合>とか<白鳥>が女の子のお尻から出てくるとか、そういう比喩的表現で刹奈さんに描いてもらった方がグッとくるんじゃないかと思うんです
」 |
| 刹奈 | 「 |
そっちの方が想像力をかきたてるんですね。井口さんって、スカトロマンガも読んだりするんですか?
」 |
| 井口 | 「 |
たまに読んだことがありますけど
」 |
| 刹奈 | 「 |
それでは萌えない?
」 |
| 井口 | 「 |
そうですね、なんか「下品ねー」とか思っちゃったりするんです。それよりも抑制されていて、直接的な表現がされていない方がいいですよね。だから、刹奈さんの絵で、脱糞している女の子の表情だけをアップで描いてもらうとか
」 |
| 刹奈 | 「 |
なんか、ちょっと分かる気がする(笑)」 |
| 井口 | 「 |
「ああっ! 出るッ―――――!」と叫んでいる女の子の顔が、見開きでドーンと載っている。むしろ、そっちの方が興奮するんじゃないかと僕は思いますね
」 |
| 刹奈 | 「 |
あはははははは(笑)
」 |
| 井口 | 「 |
あの、女性読者の代表として聞きたいんですけど、読んでいて引かなかったですか?
」 |
| 刹奈 | 「 |
私が女性読者の代表ではないと思いますけど(笑)。エロ漫画家だし
」 |
| 井口 | 「 |
じゃあ、もうちょっと冷静に、同業者の視点で「ここは描写が甘い」とか?
」 |
| 刹奈 | 「 |
いや、別に、だって「妄想小説」に出てくる若林さん、すごく可愛いじゃないですか
」 |
| 井口 | 「 |
ああ、ありがとうございます」 |
| 刹奈 | 「 |
途中、(女中の)千代が盛り上がってきて関西弁になるところとか、ものすごくウケてしまいました
」 |
| 井口 | 「 |
それ、僕自身がそうなんです。最近、盛り上がってくると関西弁になるクセがあって(笑)。なんか、関西弁の方がねっとりしてて、いやらしい感じがありますよね。子供の頃に観たSM映画って「たっぷり出しなはれ」とか(笑)みんな関西弁を使っていたイメージがあるんですよね。記憶違いかもしれませんけど
」 |
| 刹奈 | 「 |
あと、本の中で「こんなAVはどうでしょう?」って企画をいくつも挙げていたじゃないですか。あそこで『ザ・肉球』って企画はいける気がするんですけど
」 |
| 井口 | 「 |
あ、やっぱりそうですか! 『ザ・肉球』、いいですよね。ドキドキする映像が撮れると思うんです。猫ちゃんの肉球を一時間ずっと触って、触られている肉球のドアップと、気持ちよさそうに目を瞑っていく猫の顔のドアップを、スローモーションで、二面マルチアングルで見せていく。観た人が、すごくいやらしい気分になれると思うんですけど
」 |
| 刹奈 | 「 |
最近いろいろありますもんね。女の人が髪の毛を洗っているだけのフェチビデオとか。だから、『ザ・肉球』も全然アリだと思うんですけど
」 |
| 井口 | 「 |
ありがとうございます
」 |
| 刹奈 | 「 |
私はこの本を読んでも全然引く感じはないんですけど、でも、世の中の女の子はどうなんだろう。読んでいるところを見られたら恥ずかしいのかも
」 |
| 井口 | 「 |
でも、女の子だって好奇心はあると思うんですけど。たとえば“スカトロ好きの男が、どういうツボで喜んでいるのかが分からない”女の人は多いと思うんです
」 |
| 刹奈 | 「 |
ああ。そういう意味では、この本って、井口さんの気持ちがとても分かりますよね。“女の子の恥じらう姿が見たい”っていう
」 |
| 井口 | 「 |
刹奈さんも僕みたいに、子供の頃から妄想癖はありました?
」 |
| 刹奈 | 「 |
ここまで素敵な妄想はないですけど(笑)。でも、エロに関してはたぶん即物的な方でしたね(笑)。やっぱり女の子の方が直接的ですよね。私、女子校だったんで。女子校だと女の子同士でいちゃいちゃするんで、もう乳とか触りまくってましたよ
」 |
| 井口 | 「 |
はっ!?
」 |
| 刹奈 | 「 |
ナマ乳ですよ
」 |
| 井口 | 「 |
授業前に愛撫ですか!! そういうの、すっごい、いやらしいですよね。僕よりも刹奈さんの方が全然、発展家です。やっぱり女の子の方が性に対して現実的ですね」 |
| 刹奈 | 「 |
この本読んでても、男の人の方がナイーブですよね」 |
| 井口 | 「 |
僕は完全に妄想派なんで。たとえば、僕、実はゲロだけが落ちてるのって、けっこう苦手なんですよね。ただ、その横に倒れている女の人がセットになっていると……
」 |
| 刹奈 | 「 |
あははははは(笑)。
一枚絵として考えると、その方がグッドなんですね
」 |
| 井口 | 「 |
そうですね。(携帯電話の)待ち受け画面にしたいくらいですね
」 |
| 刹奈 | 「 |
(笑)そこで想像力が掻きたてられますもんね。でも、井口さんって、幸せそうですよね
」 |
| 井口 | 「 |
それ、よく言われます。「おまえはどんなことでも幸せなんだなー」って
」 |
| 刹奈 | 「 |
じゃあ、井口さんの幸せのために私もマンガ描かなくっちゃ!
」 |
| 井口 | 「 |
刹奈&井口のスカトロマンガ、描かせてくれる媒体を本気で募集中です! よろしくお願いします!!
」
|