戯曲100冊、よーい始め! 社長のツルの一声で、部活のシゴキ並みのキツさで作ることになった演劇ぶっく社の戯曲シリーズ、『ヨムゲキ100』。松尾さんの戯曲も、その目玉企画として12冊同時刊行! しかも『キレイ』初日に間に合わせるべく実質半年で! という地獄の進行でした。くる日もくる日も黙々と作業にかかり、あの時あそこに中島みゆきの曲がかかっていれば、それでもう『プロジェクトX』が1本できあがりそうな黙々ぶりでした。
 しかしそれは楽しい作業でもありまして。一ファンとして、台本のはじっこのイタズラ書きや、走り書きされた明日の稽古時間のメモにさえ、ときめいた私。松尾さんに作品ひとつひとつの解説をしていただいたり(あとがきとして収録)、勢い余って松尾さん自筆似顔絵入りのオリジナル・ケースまで作ったりしたことは、良き思い出です。
 この戯曲たちは松尾さんの超初期作品ながら、壮大な世界観や膨大なギャグ、タブー知らずのパンクな問題意識は今と同じ、いや、今以上に無闇なエネルギーがほとばしっています。松尾スズキは昔から松尾スズキだった。現在の松尾スズキに連なる傑作の数々が、ここで読めます。
(演劇ぶっく編集部/田代)

※ちなみに作品は12冊、
 タイトルは以下のとおりです。
ヨムゲキ100シリーズ
  松尾スズキ作品

001●手塚治虫の生涯
002●マイアミにかかる月
003●嫌な子供
004●ゲームの達人
005●猿ヲ放ツ
006●溶解ロケンロール
  (神のようにだまして・併録)
007●冬の皮
008●SEX KINGDOM
009●鼻と小箱(洞海湾・併録)
010●嘘は罪
011●ちょん切りたい
012●生きてるし死んでるし

定価すべて1000円(税別)

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