「子供が苦手!」と、いつどこでも公言できる男・松尾スズキが、2日間だけ小学校の先生になった!
本書は、松尾先生がNHKの人気番組『課外授業 ようこそ先輩』で行った授業を、未公開部分も合わせて書籍化したものです。放映自体は30分でしたが、実は20時間も撮影した映像があり、番組で泣く泣くカットしていたおいしい部分も復活させて、たーんと盛り込んだ構成になっております。
「別に大人になんてなりたくない」と口を揃えて言っていた12歳の子供たちが、授業を通して松尾先生と一緒に歌い、書き、笑うことで、親や身近な大人についてはじめて真剣に考え、それぞれが「大人=未来の自分」を見つけていきます。
しかし、です。12歳の子供というものは、まあ揃いも揃って「天然」です。空気を読みません。行間も読めません。端的に言えば、松尾先生の思惑をどんどん裏切ってくれちゃうわけです。1日目の授業は天素な子供たちとのスリリング感漂うやり取りにご注目を。そして、2日目の授業でスタッフ一同を号泣させた、授業ラストの松尾先生の言葉を完全収録。これはマジで泣けますので、ぜひ腰をすえて読んでいただきたいです。
最後に、12歳の子供たちから見た「大人の定義」をいくつかあげてみたいと思います。
仕事ができる/銀座/出産できる/オヤジギャグ/ふりんする/マイホームがある/チ○ゲがはえる/ぼけてくる/死にやすい
あなたにはどれが当てはまりましたか?
2007.1
(文藝春秋/馬場智子)