前作『読んだはしからすぐ腐る!』(実業之日本社刊)刊行後も変わらずあちらこちらで活躍し続けているチーム紅卍(松尾スズキ×河井克夫)の単行本第2弾、それが『お婆ちゃん! それ偶然だろうけどリーゼントになってるよ!!』です。
今さら説明の必要もないかもしれませんが、これはTV Bros.誌(東京ニュース通信社)連載の同名コラムを単行本化したもの。松尾氏の仕事で言えば『いいとも!』出演から『恋の門』撮影終了あたりまでをみっしり約3年分収録しています。ところでこの本、もうちょっと早い時期に他社さんから刊行するという選択肢もあったと思うのですが、老舗出版社社員から底辺フリーランス編集者へと転落したワタクシ豊田が遊ぶ金欲しさに松尾・河井両氏およびモロモロ関係者を土下座まじりで説得、映画『恋の門』公開というタイミングにウエハース並みの軽さでさくっと便乗しこの度ようやっと古巣・実業之日本社より発売になったというわけなのでございます。月刊IKKIのカラミもあるんだから小○館から出せばいいのにイヤそれだと経費の請求とワタクシのギャラが…とかそういう話は差し控えさせていただきたいのでございます。
で、その内容はといえば、連載時担当編集のカブト虫・末光嬢のやる気がいい具合に反映されたのか、全編、平熱よりやや下くらいの微妙な…あ、いや、絶妙なぬるさに覆われております。言い方を変えれば、いつ何処でどのページから読んでも面白いという親切設計なので、iモードのブックマークにまで2chを入れているワタクシのように「永遠に小一時間暇」な方には最適な1冊と言えるでしょう。
なお、単行本用の特別企画として、なぜか『大人失格』文庫版ではカットされていた幻の名作「もて童話『小人にもてた兄弟』」のコミック版を収録しております。毎回添えられている河井氏の緻密なコミック(というか、文字量多くてほぼコラム)含めて読みごたえ十分、皆様ぜひともお買い求めくださいませ。
ちなみに、あれもこれも欲張って担当させていただき、そのせいで「またお前?」とか「ここにもいるの?」とか、さんざんな励ましの言葉を読者さんからいただきそうですが、引き続きチーム紅卍第3作、第4作が始動した暁には、またまた全力でストーキングする覚悟です。次も期待してます!(すいません、後半CUT編集部・門間様の文章パクりました)
2004.10
(担当編集/豊田夢太郎)