もはや、横綱クラスの定番戯曲ですね。2000年に発表されるや、日本のミュージカル界を震撼させたあの伝説の作品が、[2005]バージョンとして再演されるにあたり全面改稿! 寺田克也さんのカバーイラストも迫力ありますし、フッサールやジョイスよりも面白い「あとがき」も収録されてます。これを読まずして松尾スズキを語るなかれ、っていうほどの傑作です。つまり、激辛カレーで言えば、大沢食堂の極辛カレーってことです。
 つうわけで、以下、内容紹介。
 三つの民族が百年の長きにわたり紛争を続けている「もうひとつの日本」。ひとりの少女が、七歳のときから十年間も、誘拐犯の人質として地下室に軟禁されている。本部と呼ばれるところから配給される缶詰と少女を記録するためのビデオカメラしかない部屋は、彼女にとっては生きるよすがともいうべき空間だった。しかし、やがて食糧の受給もままならなくなって、「神」と呼ばれるものが登場してくるようになると、事は一筋縄ではいかなくなった……。「監禁された少女」のサバイバルを描いた話題作の最新版!
(白水社編集部/和久田)