1991年の夏、横内謙介率いる「善人会議」(現「扉座」)の向こうをはって、「悪人会議」という名の演劇プロデュース集団が結成されました。で、『ふくすけ』は、その「悪人会議」のお披露目作品として初演されたあと、98年冬に「日本総合悲劇協会」の第2回公演作品として再演。ちなみに、本書のカバーを飾る太田蛍一さんのイラストは、初演時の宣伝美術に使われていたものです。人によっちゃあ、トラウマになるんじゃないかってくらい強烈なイラストです。ぼく自身、脳裏にこびりついていたので、今回の装丁を決めるにあたっては、松尾さんに逆提案した次第。怖いッス。でも、なんか、愛おしいッス。この文章の左にある画像では残念ながら見えませんが、帯に隠された部分の絵柄の質感が、またスゴイんです。ぜひとも、購入なさるか書店に走るかなどして、お確かめいただければ幸いです。
つうわけで、以下、内容紹介。
「俺がいつも考えてるのは、あんたの親切から、どう身を守っていくかさ」――薬剤被害を受けた親子の運命をめぐり、「純愛のドラマ」が暴走してゆく! 宗教も未来も来世も信じることができない世代のバイブル、待望の刊行。伝説として語り継がれる、初期ベスト作品。
(白水社編集部/和久田)