(単行本・ギリギリデイズからの続き)
 「!」が付くほどのテンションではなかったですけど。ともかく私に関してそういう第一印象を、宴も半ばになってから洩らされました。同席していた編集者はさすがにかなりウケてました。私は……どうしたのだろう。「そうっすかあ!」と、これも「!」マークは景気づけですが、動揺しながらも応じたような気がします(その後、『SPA!』の連載でも「熱血ファンシー・文春の伊藤」としてイラストにまでしていただきました)。
 ともかくそういったご縁で、一緒にお仕事をさせていただくこととなり、『ぬるーい地獄の歩き方』の文庫版、『ギリギリデイズ 松尾スズキ日記99−01』を出させていただきました。どんなヘロヘロな状況にあっても、世の中の事象を全て「面白いことと面白くないこと」で峻別して、決して妥協しようとしない松尾さんの生き方に、自らの襟を正す日々です。
 そういえば松尾さんが、床屋さんや美容師さんと快活に饒舌に世間話をしていたら、いやだなあと思います。
(文春編集者/伊藤)